お隣ブログ

日々の駄文です。

うまぴょい

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昨日のことである。

いつものようにネットのお絵描き仲間2人とダベりながらゲームをしていたのだがどうにも様子がおかしい。

2人の話してる会話が全く理解できないのである。

その前の日まであんなに意気投合してやれグラブルだやれシャドバだので盛り上がっていたのに今日は全く2人の会話に入れない。

2人の会話に耳を澄ませてみる。

 

「うまぴょいが・・・」

 

「で、かしこさをあげて・・・うまぴょい・・・」

 

「そうそう、で逃げ切って・・・うまぴょい・・・」

 

 

 

う ま ぴ ょ い て な ん じ ゃ い

 

 

 

どうも。流行の最後方・お隣です。

 

気がつけばこの2人だけじゃなく右も左もTLのほとんどがうまぴょいうまぴょい。

昨日まで属してたはずの自分が合うコミュニティで突如全くわからない言葉が飛び交うようになる。これはちょっとした恐怖である。

たまらず2人に食ってかかる。

 

「オイ!?俺がいるんだぜ!?俺にわからない話をするんじゃあないぜ!?」

「ごめん、今うまぴょいしてるから・・・で、それを押して・・・うまぴょい・・・」

 

な、なんだこいつら!?

うまぴょいの悪魔にやられてうまぴょいのことしか考えられなくなったのか!?

恐怖と焦りに駆られてうまぴょいで検索してみる。

 

大人気ゲーム「ウマ娘」で勝利した馬が歌って踊っている。

そのあまりの世界観にクラクラする。

 

「く、くそお・・・なんでだよぉ・・・なんで馬がライブするんだよぉ・・・あ、頭が割れそうだよぉおおおおお・・・!!!!」

 

ナイトヘッド武田真治のようになりながら平静を取り戻すためつぶやいてみる。

 

「うまぴょい・・・」

 

不思議と心が落ち着く。

 

もう一度、今度は強く唱えてみる。

 

「うまぴょい!!うまぴょい!!!!!」

 

なんだか楽しい。けもフレ風に言うならたーのしー。

 

思うに流行とはこうやって出来ていく。

俺などは全く流行に疎く、だいたい何かが流行るときは今回のように

「み、みんな何と戦ってるんだ?」状態のことがほとんどである。

しかも別に「俺は流行には流されないぜ!へっ!」という無頼を気取ってるわけじゃなく、遅れに遅れて最終的にはきっちり流されるからタチが悪い。

単純にアンテナが低いのだ。

 

俺視点の実感でいうと何かが流行っているときは

①お?遠くでなんか騒いでる集団がいるな

②なんか最近周りがうまぴょいうまぴょい言ってるな・・・

③みんなが何の話しているのかわからない・・・どうしよう・・・

④もしかしてうまぴょいを知らない俺、人としてヤバイ・・・?

⑤うまぴょいにあらずんば人にあらず・・・?

⑥うまぴょい!うまぴょい!!!(意味わからんけどとりあえずのっかっとく)←今ココ

 

こんな感じである。

踊る阿呆に見る阿呆。同じ阿呆なら踊らにゃ損々という考え方である。

 

このあとの流れも毎回決まっていて

 

「俺自身がうまぴょいになることだ」

とかわけのわからない主人公感を出しながら

最終的には

「素晴らしい提案をしよう。お前もうまぴょいにならないか?」

になる。

まさに流行りとはゾンビ映画の如くである。

 

「でもとんでもなく時間をとられそうなんだよな・・・」

 

葛藤しながら俺は窓を開け星空に向かってつぶやいてみる。

 

「うまぴょい・・・」

 

うまぴょい言いたいだけである。

 

(終わり)