鉄拳8発売から約2か月半。皆さんいかがお過ごしでしょうか。
なんとかフェンは弱いという風潮になりませんかの会代表のお隣です。
つれー。最強キャラ言われるのつれーわー。
さてアプデでどんなおしおきされるのか不安で夜も眠れない日々ですが、皆さんはこんな噂を聞いたことはありますでしょうか。
「お隣さん鉄拳は強いらしい」
結論からいうと「スト6とかソウルキャリバーとか他格ゲーに比べると比較的マシ」
というだけの永遠の中級者なのだが鉄拳8発売当初はそういうことを囁かれることが多かった。
もちろん言ってた人達もそこまで本気で言ってたかというと疑問だがそれでも、それを聞いて俺は、正直、正直なところ、
まんざらでもなかった
だって今までの格ゲー人生で強い人扱いなんてされたことがない。
やれパナシ野郎だバッタ野郎だ1面のボスだと言われ続ける人生だった。
素直に「こりゃ気持ちええわい!」と思った。
ところがいざ鉄拳8が始まると変な重圧が俺にかかった。
普段気のいい奴らがニヤニヤしながら「お隣パイセ~ン!ちょっと胸貸してくださいよ~www」とか言いながら全力で俺を狩ろうとしてくる日々が始まった。
俺は勝って当然。むこうは負けても「まだ『今日は』パイセンには勝てねぇかwテヘペロ」
という地獄のような空気。常にリスクマッチを強いられた。
上等だこの野郎!俺は鉄拳7をやりこんだ!このあたりで誰が辞めても一人ランクマを擦り続け鉄拳神まであがったのだ!我は神!神なのだ!!!
と意気込んで大会に出場した神は2回戦でキングに投げを全部通され一回も投げ抜けできずに敗退した。
「負けたのだ~」とずんだもんのようになった神はアヘ顔ダブルピースをして泣きながら帰った。
こうして「お隣さん鉄拳は強いらしい」という噂は「そんなでもない」ということで収束を迎えた。短い祭りだった。
さてそんなこんなで今回俺が言いたいのは
「強いて言われるのも実はけっこうしんどいんじゃね?」
ということである。もちろん人間侮られるのは辛い。パナシだのバッタだのbotだの画面見てないだの風雲お隣城だの言われて気分のよい人間は皆無だろう。
ただそれはそうとしても「勝って当然」ていう空気を毎回作られてる人間も実は同じくらい辛かったりするのではないだろうか?
その究極がプロだと思う。
言ってしまえば「私は強いです」ていう看板を掲げて歩いてるようなもので、そんじょそこらの奴には勝って当然。惨敗しようものなら「プロってなに?」と存在意義から問われかねない生き方である。
仮に俺が何かの間違いで昇竜拳が全部当たってウメハラに勝利しようものなら「#鬼拡散希望」というハッシュタグをつけて全力で自身の勝利を周りに喧伝するだろう。
実際それに近いことはいくらでもあったんじゃなかろうか。
そう考えると大体の格ゲーで下手くそ代表の俺も思い返せば無意識に相手にリスクマッチを押し付けてきたことが何度となくあると気づいた。
自身の事は下げ負けても何もなくノーリスク。万が一にも勝てば鼻高々で語る。
うむ、なかなかの立ち回りである。今後気をつけねばなるまい。
さてそろそろ結論だが、人間上げられすぎても下げられすぎても辛い。
なのでこれから俺と対戦する人は
「お隣さんて強くも弱くもないですね~」
「フェンも強くも弱くもないですね~」
という感じで来てほしい。
そして俺が負けた時には
「大丈夫ですか!?今日体調悪かったですかね!?そんな日もありますよ!!」
といい感じに気づかいしてほしい。
姫プを要求する。
(終わり)