お隣ブログ

日々の駄文です。

青になったら渡るとよ

子供の頃、車にはねられたことがある。

 

人生の最初で最大の大ケガだった。

 

その時の俺は幼稚園児。

祖母に連れられて床屋の帰りだった。

 

床屋を出て、すぐの横断歩道で祖母が言った。

「青になったら渡るとよ」

 

次の瞬間、俺は救急車の中だった。

気絶とは眠るようなものではなく、瞬間移動のようなものなのだとその時初めて知った。

 

祖母の「青になったら渡るとよ」という言葉に

俺は「うん!」と元気よく返事しながら赤信号で道路に飛び出し、車にはねられたらしい。

「了解!トランザム!」と言わんばかりである。

 

俺は病院に担架で運ばれながらしきりに

「手術せん・・・?手術せん・・・?」

と看護婦さんに聞いていたらしい。手術という言葉にすごい恐怖を持っていたようだ。

 

幸い切ったり縫ったりされることはなく、包帯でぐるぐる巻きにされただけで俺は無事退院となった。

 

祖母は俺が車にはねられたことを父と母にさんざん責められたが、いまひとつ納得いかない様子。

俺をはねた車の運転手も後日謝罪に来たが、いまひとつ納得いかない様子であったという。

おそらく八割強、俺が悪かったのであろう。

 

俺は後日ミイラ男のようないでたちで幼稚園に行き、同年の園児達にこれでもかというぐらいチヤホヤされた。

みんなの中の「大ケガした人」の物珍しさと「それを心配する僕達私達!」の楽しさが合わさり火を噴いたのだろう。

俺は幼さゆえにその時は言語化できなかったが、

「これはアリだな!!!!」

と思った。

 

この時の教訓は二つだ。

 

ひとつめは

人間は(俺は)痛い目見ないとわからない。

 

ふたつめは

大ケガするのは悪いことばかりではない。

 

ということだ。

この二つは今も俺の人生の骨子となっている。

三つ子の魂百までである。

 

 

さて、マキオン前夜皆さんいかがお過ごしだろうか?

「奇跡の3落ち」「本当のフリーダム」お隣です。

 

マキオンは相方との連携が全てと言っていいほど重要なゲームで、

その役割はざっくり前衛と後衛に分けられる。

 

前衛は主に3000機体などの高コスト機が務め、

その性能を最大に活かすべく前線で暴れることになるが、

その最大の目的は実はダメージを取ることではなく、相手のロックを集めることだという。逆に言うなら大してダメージを取れなくても、相手の注意を引けていれば仕事が出来ていると言えるらしい。

 

それに対して後衛の役目は主に援護。

前衛が動かした敵を撃ってダメージを取る。前衛が襲われた時にすばやくカットする。

前衛のために体力を出来るだけ残すなどが仕事になる。

一般に自分の体力を残しながら、相手にダメージを与えるという命題を持っているため、後衛の方が重要かつ、難しいと言われている。

 

思いきり暴れること・目立つことが楽しい人は前衛。

ゲームメイクを楽しみたい人は後衛といったところなのだろう。

 

うちのばあちゃんも俺が車に襲われそうになった時、すばやくゲロビでも吐いてカットしてくれればよかったのである。

それができなかったのに納得いかないというなら1500の低コストを産んだ自分の遺伝子を呪うがいい。

 

マキオンは動物園とか言われているが、それはキャーキャーうるさいというだけでなく、

思いのほか体育会系というか声かけが大事なゲームだから、と思う。

「敵そっちいったよ!」

「下がって!」

「もう落ちそう!!見捨てて!!」

などの声かけが重要で、それを聞かないものは車にはねられる運命は避けられない。

 

チームワークの大事さに加えて、腕前が揃ってなくては遊びにくいゲームで、4人の中に上の意味でも下の意味でも腕前が突出した人がいるととたんにクソゲーになりやすいという。(上手い人・下手な人同士で組ませてバランスを取るのはアリ)

そういう意味では仲がいい4人組とかであっても、いずれ腕前に差が出始めて、

「飽きる」というよりは「脱落する」感じでこのゲームを終わる人は多そうである。

楽しいだけではいっしょに続けられないというところも非常に体育会系的だ。

まあ最も体育会系的なのは「仲のいい二人でペアになってください」

という部分なのだが(ていうか体育だ)

 

さて、今回も長くなったがせっかくの2オン2というあまりやり込んだことのないジャンルのゲーム。

ポリシーの乗っ取って、痛い目見て大ケガしながら楽しんでいきたいものである。

 

PS.おばあちゃんは今「スーパーに行く」とか言いながら真逆の駅に向かったりする曖昧な状態らしいが、なんとか覚醒してできれば俺より後落ちしてほしい。

 

(終わり)