お隣ブログ

日々の駄文です。

食レポ!初めてのインド料理!

今年は前半にいろいろ重なってメンタルがボロボロになって以来、いまひとつやる気が出ないので、ついに「やる気が出る方法」みたいな本を買ったお隣です。

普段ならこの手の自己啓発本

「フン・・・そんなものは溺れる弱者が頼るイカダよ!!!」

と切り捨てるとこだが、俺が正に溺れる弱者だったので買いました。

 

今日の本題ではないので簡単にその本を要約すると

①目標を無理やりにでもでっかく持つ

なのでAPEX漫画よりたくさんの反応をオリジナル漫画で貰うにしました。

不可能レベルでいいらしい。

 

②作業を始めるスイッチを入れるルーティンを作る

なので腹筋(プランク)100秒にしました。簡単かつ絶対毎日できるのにするのがポイント。

 

③毎日失敗する

「失敗を怖れるな!」と説く本は多いと思いますが、「自ら失敗しにいけ!」というのは斬新で気に入りました。進んで失敗することはありませんが、失敗しても「今日も財産増えたな!」と思えるようになりました。

 

④毎日違うことをする。できるだけ行ったことない店で食事する。

これによってなんだかチャレンジングな気持ちになりやすい脳になるそうです。

 

で、今日のポイントは「④できるだけ行ったことない店で食事する」である。

 

ここ一週間ほど実践しているが、いつも同じ店どころか同じメニューで食事してる

俺にとっては難題。やはり一日の最大の楽しみである食事では絶対失敗したくないという思いが強いからだろう。しかしその安定思考を壊すのが目的なのである。

 

で、今日ついに手を出したのが

 

イ ン ド 料 理

 

普段の俺なら!絶対!確実に!手を出さないジャンルである。

だってなんだか恐ろしい。思えばよその国の専門店などサイゼリア以外行ったことがない。

 

しかし今日勇気を出してたまたま目に入ったインド料理屋に入ってみた。

 

なんていうか店の中がインド!

まず出迎えてくれたお姉さんがインドな服を着ていた。

パッと見、国籍は正直わからない。逆に少しホッとした。外国の人じゃないのかもしれない。

 

いい感じの店内で空いてる席に通される。

右も左もわからなかったが俺には夢のナビゲーター・ツイッターのみんながいる。

TLのおすすめはチーズナン・ハニーナン・ガーリックナン・サグチキン。

どれも聞いたことない響きばかりだ。

 

メニュー表とにらめっこすること約7分。

結局セットの「タンドリーランチ」というのにした。

本日のカレー(ほうれんそうのカレー)にタンドリーチキン、チーズナン、サラダ、

パーパル、マンゴーラッシー。

おすすめ票の多かったチーズナンと、タンドリーチキンという聞きなれた単語が安心感を与えたことが決め手である。やはりまだ安定思考を壊すには至っていないようだ。

 

震える指でボタンを押して従業員を呼び出す。

ついに注文の時だ。

 

注文を取りに来た従業員を見て電撃が走った。

 

イ ン ド 人

 

まごうことなきインド人。見たことなどないが、俺がイメージしてたインドの人そのもである。

バッと店内を見回す。注意深く見ると従業員すべてインド人である。

こうなるとさっきのお姉さんもおそらくはインド人で間違いないだろう。

 

TLからは「それはネパール人だ!」という声が殺到したがうるせーバカ!あれはインド人だ!!!冷めることを言うな!!!

 

一気に緊張度が高まったが勇気を出してメニューを指さして注文をとる。

 

「アノ・・・コレ・・・クダサイ・・・タンドリー・・・ランチ・・・」

 

どっちが外国人かわからないたどたどしい日本語だった。

 

「辛さどうサれまスカ?3はピリッとしまス。5は辛イ」

 

「5・・・いや、3で!3でお願いします!」

 

「ナンと飲み物どうサレますカ?」

 

(えっナンと飲み物変えれるのかよじゃあセットメニューに確定みたいに書き込むんじゃねぇ!)

「あっ・・・ええと、じゃあまんまチーズナンとマンゴーラッシーで・・・」

 

ドキドキの注文を終え料理を待つ。

鬼が出るか蛇が出るか・・・(出るのはカレーなのだが)

 

そしてすぐ料理が来た!早い!

そうか、カレーだから案外早いのである。

 

美しい。見た目にはすごく美味しそう!!!

しかし緑色のカレーは見慣れない。本当に美味しいんだろうか・・・?

 

ここで問題発生。

 

食 い 方 が わ か ら な い

 

全く作法がわからずひとまず左上のポテトチップスみたいなのにフォークを

突き立ててみる。

バリッと割れて、かけらがテーブルのあちこちに四散した。これは柔らかくしてから食うもののようだ。

次に意を決してナンにフォークを突き刺し、カレーが入った鍋の中にぶち込む。

いわばカレーライスのライスのかわりがナンなのだからこれでいいだろうという名推理をしたつもりだったがTLからはまたも「ナンは手でちぎってカレーにつけて食うものだ」という声が殺到した。

そう言われればそういうものだったような気がしたが覆水盆に返らず、ナンはカレーから出てこれず。一枚目は犬食いのような感じでナンをのどにかきこんだ。(残りはちゃんとちぎって食べました!)

 

ようやく慣れてきて味を楽しむ余裕が出てくると美味しい!!!

緑色のカレーも全然おいしく、なんのこっちゃかわからなかった固いチップもマンゴーラッシーも美味しかった。

 

俄然気分がよくなってきたところで急に周りの客たちが一気に帰り始めていく。

何事か?と思ったら店員さんが来て、

 

「オーダーストップでス。他ニ何か注文はアリますカ?」

 

しまった。食うのに手間を取りすぎたのと、ツイッターを擦りすぎた。

 

気がつけば店内は日本人の俺一人と周り全部インド人。

 

「囲まれた――!」

 

もうここは治外法権。俺は米軍基地に迷い込んだ不審者も同然。ここはもう「インド」の法が適用される・・・!

 

客が俺一人になると今度は従業員同士の会話が気になる。

 

当然インド語だから何を言ってるかはわからないのだが、それをいいことに悪口を言われてるのだとしたら・・・?

 

「オイオイ聞いてくれよイシャン(仮名)さっきあの日本人ナンを直接カレーにぶち込んでたぜ?信じられるか?」

 

「マジかよカマル(仮名)もうオーダーストップだからさっさと帰ってほしいね。

彼はこの店にはそぐわない」

 

もちろんそんなこと言われてるわけないのだが疑心暗鬼が被害妄想を生む。

 

俺は全く落ち着かない気分になり大急ぎで残りのナンとタンドリーチキンを食い終わり、マンゴーラッシーを飲み干した。

 

そしてようやくお会計。

最後なんだかんだあったが俺は満足。レジにて支払いをする。

たしか1290円だったな。

 

「1419円でス」

 

メニュー税込みで書いといてよ!と思ったけどまあよしである。

 

レジの周りに何かチョコマーブルをさらに小さくしたようなのが入れられたかごがあった。

「食後、ご自由にどうぞ」みたいなことが書いてあった。

 

「あの・・・これもらっていいんですか?どうやってとれば・・・?」

 

と聞くと、レジの従業員さんは手のひらにこう、ザーッとみたいな感じでジェスチャーで教えてくれた。

 

おそるおそる付属のスプーンで手にチョコマーブル?をザーッと乗せた。

 

乗せすぎた。マーブルがこぼれて床に散乱していく。

 

従業員さんからは「チッ店を汚しやがって!」みたいな目で見られた(気がして)

俺はチョコマーブルを手に乗せたまま逃げるように店外に出た。

 

店の外でようやく落ち着いて俺はチョコマーブルを口に入れてみる。

甘くて、なのにスーッとするハッカみたいな味だった。

 

初めてのインド料理。美味しかったし、満喫した。

 

でももうこの店にはいけない・・・・・・

 

(終わり)

 

 

 

 

 

憧れの格ゲー実況

どうも皆さんこんにちは。

昔、健康診断で

「なんかやる気でないし、気だるいし、これってうつ病じゃあないですかね先生・・・?」

て相談したら

「君のはね、性格!生まれつき!!!」

と返されたことがあるお隣です。

「君程度じゃうつ病の人に失礼だよ!アッハッハ!」とか言われながら

ひとしきり談笑した後別れたがブチ転がしとけばよかったあのヤブ医者。

やはり人間思いたったが吉日。やろうと思ったらすぐやるのが後悔のない人生を送れる秘訣である。

 

というわけで最近は興味あることはなんでもやってみるのさの精神で生きることにしている。それこそ新しいことやるのは心の健康にもいいらしい。

で、やりたいなーとふわっと思っていたのがズバリ「格ゲー実況」である。

いいですよね格ゲー実況。プレイヤーとはまた別の格ゲーの華である。

 

ひとくちに格ゲー実況と言ってもざっくり2種類に分かれると思っている。

 

ひとつは深いゲーム知識と安定したしゃべりに裏打ちされた「王道実況」

あくまで主役はプレイヤー。自身は決して前に出すぎず、かといって空気にもならないその実況はまさに職人芸である。

実際の活躍してる人でいうと、ハメコさんやかみちゃんさん、おおさかさんなどが挙げられる。たいていの人が憧れるスタイルではないだろうか。

 

もうひとつは「電波実況」

もはや主役は俺だと言わんばかりに前に出て、パッションのままに己の言語センスにすべてを委ねるタイプの実況である。

これは王道実況の安定性とは真逆で、下手すれば「見る人を不快にさせない」という

実況の第一原則からも外れるリスクすらあるが、それだけにハマった時の盛り上がりは凄まじく試合より実況そのものが後世の歴史に残りやすい。

ウメハラがぁあああ!!!画面端ぃいいいいいい!!!!!」とか

「もう優勝でいいというコンボ」とか

「わんわんわん!わんわんわんわんわんわんわん!!!」とかである。

 

実際には個々人の個性によってもっと細分化され、上で電波実況に分類した人でも

コミュニティに信頼されてマイクを託されてる方はやはり基本もちゃんとできていると思われる。

プレイヤーを立て、自らも立ち、極力見る人を不快にさせずに見る人を盛り上げる。

なんと矛盾に満ちた役職であろうか。みんなすごい。

 

みたいな話を昨日ツイッターでしていたら幾人かの人に

「とりあえずやってみないとどんな実況向いてるかわからないよ」

と言われた。なるほど真理である。

 

意を決して練習に一人で鉄拳を起動し、自分のプレイに実況をつけてみた。

 

「さあ始まりました!1Pサイドフェン使いのお隣選手の入場です!」

 

なんだか気恥ずかしくなってきた。だがこういうのは照れたら負けである。

 

「アアッーと!下段!!下段!!!お隣選手執拗な下段!!!また下段!!!!」

 

声が震える。もう少し頑張ってみる。

 

「お隣選手ここでライトゥー!!!!確反をもらってしまうー---!!!」

 

「お隣選手・・・お、お隣・・・センシュガ・・・エエト・・・」

 

心が折れてすぐやめてしまった。憧れていた実況と何かが違う。

 

思うに実況で活躍してる人たちは技術以上に心が籠ってる気がする。

その格ゲーとコミュニティを愛しているという最大のテクニックが根底にある。

 

というわけで俺の格ゲー実況は一歩目から頓挫したが、なんの千里の道も一歩から。

どんな人間も最初は無名だったのである(ヤン・ウェンリー

いつかコソ練して拙いながらも愛のある実況を披露したいものだ。

 

というわけで選手ではなく実況者を競わせて勝ち上がらせるトーナメントでもあったら教えてください。

初心者枠で出るぞコノヤロー!!!!!

 

(終わり)

 

 

 

ファッションとしての趣味

これは俺の友達の話なのだが

高校の頃「お前音楽どんなの聴いてんの?」という話を

ふっかけられた奴がいた。

仮に話を振ってきた方をM君。振られた方をO君と呼ぶ。

O君はその時流行ってたJPOPをいくつか挙げていったが、

M君はそれを聞くとフフンと鼻で笑って

「ふーんそんなもん聞いてんだお前?俺は洋楽とかクラシック聞いてるけど(ニチャア)」

 

話の出だしから気に入らなかったがイラッとした。

ようするにO君が何を聞いているかには最初から興味がなく、M君は自分が洋楽やクラシックを聴いてることをアピールしたかったのだ。

同時に嘘だとも直感した。

洋楽やクラシックを聴いてるのが嘘だというのではない。

こいつが洋楽やクラシックを好きで聴いてるはずがないと思ったのだ。

 

思うに学校のクラスというのは大きく3つに分類される。

まず野球部やサッカー部のイケてる人達で構成されたAグループ。

そして良くも悪くも普通。今一つジャンプできない人達のBグループ。

最後にジャンプする気もない、教室の隅で暗黒物質を放射するCグループ。

 

O君はCグループのリーダー的存在でM君はその片腕的存在だった。

(この場合のリーダーと片腕は決していい意味ではなく、暗黒物質のワンツーフィニッシュを指す)

 

その暗黒物質の頂点としての勘がO君に真実を看破させた。

 

「こいつファッションや人にマウントとるために音楽聴いてやがるな!!!」

 

その後もM君のエアロスミスやらなんやらジョジョのスタンドみたいなバンドの話が続いたが、最後にM君はこう切り出した。

 

「お前もいつまでもそんなもん聴いてないで洋楽聞けよ。貸してやるから!」

 

O君は「ああん!?」と思ったが素直にCDを受け取った。

 

家帰って聴いてみる。

正直言葉がわからないので何を言ってるのかわからない。

JPOPのようなわかりやすいサビがあるようにも感じられず

「え!?今のとこサビだった!?」と思うことが多かった。O君は。

 

だが次の日M君に「どうだった?」と聞かれたO君は

 

「スゲーよかった!!!洋楽最高だわ!!!」

 

と答えてしまった。

洋楽を聴くものが上位の存在、理解できない奴は負け組という

その場の空気がO君を曲げた。

 

それからO君とM君は同じグループの他の子達に

「君たち・・・音楽は何を聴いているのかね・・・?(ニチャア)」

と感染者を増やしにいった。バイオハザードである。

 

 

さてここからが本題だが高尚な趣味とはなんだろうか?

不思議な話だがただ好きでやってるはずの「趣味」にも上下がある(ように

感じられる)時がある。

 

漫画読むより小説読むほうが偉い。

邦楽聞くより洋楽聞く方がかっこいい。

アニメ見るより映画見た方が高尚だ。

ゲームするよりスポーツやるほうが素晴らしい。

 

そういう風に感じてしまったことはないだろうか?

心からそれが好きで選ぶなら趣味だが、

人からどう思われたいかで選ぶならそれはファッションであろう。

 

とはいえ同時にこうも思うのだ。

 

「誰かにこう思われたい。あるいは誰かに近づきたい」

というためにやるならそれはそれで本心で尊重すべきものなのでは、とも。

ファッションだとしても世間に近づく擬態としては便利である、高尚な趣味。

 

というわけで最近の俺はそのふたつの考えの間で揺れ動いている。

 

正直に自分の好きなものばっかりやってるのが正しいか。

擬態や勉強、誰かとの世間話のためにそんなに興味ないことにも手を伸ばすべきか。

 

どっちもよりマシな人間になりたいという思いだけは共通である。

 

(終わり)

 

 

 

 

 

 

 

「実録!実質鉄拳王によるランクマで煮えないメンタルコントロール」

皆さんこんばんは。鉄拳王受験三浪中のお隣です。

 

もう鉄拳王の昇格戦までいったのだから実質鉄拳王を名乗っていいと思うのだが

世間は許してくれないらしい。世知辛い世の中である。

 

さて、今日この実質鉄拳王が語りたいのはズバリこれ。

 

「実録!実質鉄拳王によるランクマで煮えないメンタルコントロール

 

「あちゃー春かー!」と思われる方もいるだろうが、どうか最後まで聞いてほしい。

今回は技術ではなくメンタル面の話である(毎回そうだが)

 

格ゲーでもFPSでもカードゲームでもそうなのだが対戦ゲームというのは

とにかく煮えやすい。

互いに互いが嫌がることを追求するゲームなのだから当然である。

かくいう俺も赤毛のアンばりの癇癪持ちなので、理不尽なライトゥーを食らったり

シャドバで3連煽りエモートを食らったりすると誰もいない部屋で

「ああああああ!!!ああくそ!!!!あああああ!!!!」と声を荒げる時期があった。

しかし、対戦ゲーこそ煮えては勝てない。終始クールに水の心を保てないと

自分から崩れて負けることになる。

 

ではそもそもこの「煮える」という感情はどこから来るのだろうか?

 

俺が思うにこの「煮える」という感情は

「自分はちょっとできる奴」とか思ってるときに表れやすい。

 

俺が鉄拳で神段に昇格した時

「自分は鉄拳が強くて明日にでも地元の小学校から講演の依頼が来てもおかしくない特別な存在なんだ!」

という万能感に覆われた。

今思えばヤジロベーぐらいのポジションなのだがその時はそう思ったのだ。

 

そうしてまた潜るランクマ。

相手は2,3段下の上位プレイヤーのサブキャラでもなさそうな格下。

「さぁていっちょ『鉄拳』教えてあげちゃいますかね!」

と意気込んで挑む対戦。

 

勝 て な  い

 

何をやっても勝てない。かみ合わない。そんなに相手はすごいことしてないのに

全部喰らう。持っていかれる。

 

「アイェエーナンデ!?我神段ぞ!!??ナンデ!?ナンデ!?」

誰もいない部屋で机をバァン!と叩く。講演会が遠ざかっていく。

 

格ゲーやってれば誰でも百度は味わうであろうほろ苦い記憶である。

 

自分を「優れた者」と思い込んだ時――

相手を「自分より下」と見下した時――

そしてそれらが覆った時に人は壮絶に「煮える」

 

逆に相手がウメハラだったら俺はどんなに負けても

「ヘヘヘ、ウメハラさんと対戦しちゃったフヒヒ」

としか思わないだろう。そういうことだ。

 

それに気づいた時、俺はこれからは対戦相手は全てウメハラだと思うことにした。

相手は全て格上。ジョジョ7部でいうならLesson4・『敬意を払え』だ。

 

そうして俺は神段を抜け、実質鉄拳王になった。

もはや俺は煮えることのない、水の心を手に入れたのだ。

 

そうしてまた潜ったランクマ。

相手がやたら死体蹴りしてくる。

 

「大丈夫。俺はクールだ。ウメハラに死体蹴りされるなんて光栄だ」

 

5連敗。相手の死体蹴りが止まらない。

 

「ちょっとさすがに蹴りすぎではなかろうか?いくらウメハラといえどよぉ~?」

 

降格戦点灯。俺の怒りの開幕ガクスンが放たれた。すまん煮えてないなんて嘘だ

自分をごまかしてるだけだあとお前はウメハラなんかじゃない!!!!

 

ありとあらゆるパナしを駆使して俺はなんとか降格戦をしのぎ、脱出した。

最後に一発ぐらい蹴り返してもいいかな?という気持ちが心をよぎったがグッとこらえた。

 

「いったいどんな人だったんだろう?」

と相手の名前でググッてみた。そしたらなんと配信されていた。

 

そこではめっちゃ入れ墨はいった怖そうな人があらん限りの罵詈雑言を吐きながら

プレイしていた。

 

危なかった!蹴り返さなくてよかった!!俺は救われた!!!!!

 

画面の向こうにはどんな人がいるかわからない。煮えてもいいことがない。

皆さんも相手に敬意をもって「煮えない」対戦を!!!

 

(終わり)

 

 

 

 

 

憧れの締め切り

どうもお久しぶりです。お隣です。

久々すぎて「あれ?こいつそもそもなんの人だっけ・・・?」

と思われる方も多いと思うが、そこらへんは俺にももはやわからないので容赦してほしい。

それほどの時(半年)が過ぎたがどうか思い出してくれ。

漫画と絵をアップしてみんなを笑顔にすることを目指した親切でアットホームなアカウントなのである。

 

「じゃあお前半年間何やってたんだよこのイボゲルゲ!」と思われるだろうが、

俺がこの半年何やってたかというとやはり漫画を描いていたのである。

 

半年ほど前にとあるお企業様から「これこれこういう原案で漫画を描いていただけませんか?」というDMをいただいた。

 

俺は舞った。

常日頃、周りのプロ連中から

「そろそろ締め切りがヤバくて・・・」

とか

「ちょっと今日は仕事が修羅場だからゲーム無理!」

みたいな会話を聞くたびに「いいなー!かっこいいなー!」と思っていたので、

これで俺も

「締め切りきつくてつれーわー!二時間しか寝てねー!つれー!」

地獄のミサワみたいな会話ができるチャンスだと思ったのだ。

 

だがやってみてわかったのだが、締め切りの辛さというものは俺が思っていたのと全く別方向にあった。

 

打ち合わせが終わり、キャラデザも終わり、ネームもOKが通った(実はこの時点での締め切りも3週間超過したのだが)

 

さあいざ作業!という段階になって提示された条件は詳細はボカすが、ざっと2か月で30何ページといった具合である。

 

さあ憧れの「締め切り」が設定された!これが憧れの締め切りだ!神様ありがとう!

 

2か月、つまり60日で30何ページということはつまりざっと1日半ページちょい描いてれば終わるという計算だ。俺はその計算に満足し2~3日ゲームをして過ごした。

余談だが何かやるべきことがある時のゲームは最高に楽しい。

 

さて3日も遊び惚けてしまった。そろそろやらなきゃね!とついに原稿に向かう。

1ページ目描き終わって呆然とした。

また3日たってる。

 

ゆるりと恐怖がわいてきた。

 

俺は絵が下手である。

しかし下手だからこそせめて手は抜かないように心がけてきた。

「ああーこいつ絵下手だな。けどこいつなりに全力で描いてるな」

というのは読み手に伝わる、伝わるものだと信じている。

 

だが、作業を始めてすぐに気づく。

 

このペースでは終わらない。

 

正確には俺が全力で絵を入れるペースでは、このスケジュールで完成しない。

終わらせるには絵を「手抜き」しなければならない。

矛盾しているようだが「全力で手抜きしながら描かなければ終わらない」という

状況になった。

 

これが漫画に限らず、ゲームだろうが部品だろうが「締め切り」というものがある辛さだろう。

思うにお金を貰うということはどっか自分を売り渡すということだ。

納得がいってなかろうが、納期が来たらでっちあげてでも納めなければならない。

これは創作に生きる人には耐えがたいストレスではないだろうか。

 

下手なうえにどんどん雑になっていく絵を見るたびにだんだん作業に向かうのが怖くなる。

「どうせもうまともな形での提出など不可能なのだ」という諦めがどんどん心を支配していく。

こうなるともう日々がただただ後ろめたい。

何をしてるわけでもなくても申し訳ない気持ちになり、

好きだったゲーム配信もやらなくなり、ツイートもだんだん減っていった。

そんなことしてたら、もし先方の会社が京都だった場合

「はわわ~こりゃとんだ大作家先生様にご依頼してしまったもんどすわぁ~」

と思われてしまっていたことだろう。

 

誤解のないように言っておくが、先方の企業様からは何も圧をかけてくるようなことはなかった。

むしろ俺が初めてだったのもあってすごく優しくしてもらえた(いやらしい意味ではない)

 

それだけに申し訳なく、遅々として進まない割に荒れ果てた原稿を見てどんどん手が動かなくなる悪循環。

気がつけば残り20ページであと10日みたいな状況なのに、

「1日2ページちょい仕上げれば終わるじゃん!いけるいける!」

みたいな気の狂ったスケジュールを計算し始めていた。

いけるわけないのである。

そんなのは

「わたしあと2か月で20キロやせる!ウフッ」

とか破綻したダイエット計画練ってるようなもので、もはやただの空想。

夢物語である。

 

そんなこんなで当初定められた締め切りを超過すること2度、

ついに先方から「あと半月で・・・」というお達しがきた。最後通告である。

 

それでようやく俺も腹が決まったのか

「お金をもらった以上はどんなにボロボロでもこれだけは納めなければならない」という心持ちになってくれた。

そんなこんなでようやく納品したのが先日である。

ズッタボロのケチョンケチョンであった。

 

というわけで憧れに締め切りに追われる日々は終わり、俺は日常に帰ってきた。

「俺はやりきったのだ!」という達成感はないが、数多くの学びの場を与えてくれた

依頼主の会社様には感謝しかない。

 

しばらくはまたお金ももらわず締め切りもないツイッタラーお絵描きマンに戻るが、

この日々はこの日々で贅沢なのではなかろうか。

 

お隣大作家先生様の次回作にご期待ください。

 

(終わり)

 

 

 

 

学力限界

高校生のころ数学のテストで6点を取ったことがある。

もちろん100点満点中、6点だ。

あまりにひどいので先生がおまけして10点足してくれた。

 

16点。

 

海で溺れた時空気の入ってない浮き輪を投げられたらこんな気分だろうか?

どうも。シャドバでリーサル計算ができなくて負け続けているお隣です。

 

「今勉強すればもっと出来る」「今学生に戻れたら無双できる」はおっさんの常套句だが、断言できる。俺は人生何度繰り返しても数学6点だろう。

単純に能力の限界なのだ。カンストしてこれなのである。

 

俺の名誉のために言っておくと中学生ぐらいまではそこまでバカじゃなかった。

いや、バカだったのだがなんというかまだ努力がきいた。

中学2年の終わりごろ俺の成績は5教科300点(60点平均)を下回り、

三者面談で先生から「このままでは○○高校は厳しいかも・・・」というお達しを受けた。

「お前はいったい何をやってるんだ」と問いただした父親は、全ての教科書に余すことなく敷き詰められたパラパラ漫画に

「はわわ~我が息子はバカです~」となったという(ルリア風)

 

そこから父親どころか母・姉まで総動員した地獄のスパルタ勉強生活が始まった。

「ここだけ頑張ってくれればその後のことはもう何も言わん!」

という父親の言葉を胸に俺は頑張った。おそらく人生で一番勉強した1年だっただろう。

甲斐あって受験前には俺の成績は5教科400点(80点平均)まで持ち直し、晴れて親の希望する高校に進学できた。

 

誇らしかったし、「俺は勝った!!!」という達成感があった。

だがそこまでだった。

 

高校入って最初のデビュー戦の実力テスト。

俺はぶっちぎりの学年最下位をとってしまった。

他の学校は知らないが我が校では試験の成績上位50名の名前は掲示板に張り出され、

その他の生徒は点数による人数分布表で自分の順位を知ることになる。

細かい数字のつけ方はちょっと覚えていないが、例えば400~450点は55人、450~500点は13人とかいう具合である。それと自分の成績を照らし合わせて「自分は何位以内」というのがわかるというシステムだ(まどろっこしい)

で、俺の成績なのだが、これまた細かい数字覚えてなくて恐縮なのだが(というかひどすぎて記憶から抹消したのだが)

「X点台4人。Y点台0人。Z点台1人。(終)」

 

こ の Z が 俺 な の で あ る 

 

バカ四天王のX点台をさらに1カテゴリーぶっとばして格の違いを見せた「アルティメットバカZ」それが俺の高校デビューだった。

 

こうなると親も急にあわあわしだし、高校さえ入ればもう何も言わないという約束はどこへやら。あの手この手でまた勉強させようと画策してきた。

しかし残念ながら彼らの息子はもうカンストしていた。

高校に入った時点でレベル99。成長限界だったのである。

俺はもう先生が何を言ってるかさっぱり理解できないわ親は信用できないわで

気がつけばマリオカートの第一コーナーをどう鋭く曲がるかしか考えられない体になっていた。

 

さて終わりになるが、実際今学生に戻ったらどうだろう。

やはり6点かもしれないし、案外今なら「仕事」として勉強こなせるかもしれない。

日々の宿題はクライアントへの提出物だ。

 

まあ人生は一回。時間が戻ることはない。

 

「俺は80歳から今の体にタイムスリップしてきたのだ!」

というダルビッシュ的脳内設定で生きていくのみである。

 

(終わり)

 

 

強キャラの条件

ついに来た。ついに来たのである。

前回「俺も格ゲーの新キャラを誰に流されることなく正しく評価する目を持つ」

という目標を掲げた俺に、早くも実践のチャンスが来たのである。

 

3D格闘ゲーム「鉄拳7」に追加された新キャラ「リディア」

ポーランドの女性首相で伝統空手の使い手というなかなか盛り込んだ設定のキャラだ。

 

このキャラを、有識者の意見が出そろう前に、「俺」が強さを判定する・・・!

 

そう意気込んでトレモに籠った俺はまずひとつの仮説を立てた。

 

そもそも鉄拳における「強キャラの条件」とはなんだろうか?

 

スト5にはスト5の、ギルティにはギルティの、ソウルキャリバーにはソウルキャリバーの、それぞれのゲームで強キャラの条件は違うはずだ。

 

ならば鉄拳は・・・?

 

考えた末、俺が導き出した鉄拳の強さの条件は

「火力」「バクステの速さ」「リスクリターン効率」だ。

 

まず「火力」

これはたいていの格ゲーにおいて正義であろう。

火力が高ければ少ない読みあいで勝利することができ、また劣勢の時でも一気に大逆転できる可能性が高い。

そう思ってリディアのサンプルコンボを再生してみる。

普通・・・普通に見える。

高難度の☆3コンボが高いがこんなアホアホコマンド落っことす可能性が高いんじゃないだろうか・・・?

そう考え平均値をとって「普通~やや高い」と位置付けた。

 

それから「バクステの速さ」

鉄拳といえば「山ステ」に代表されるようにとにかく一瞬で下がるスピードが要求されるゲームだ。あんだけ山ステ山ステみんな言うんだからバクステがイマイチだったら強キャラたりえないのではないだろうか・・・?

そう思ってリディアで下がってみる。

山ステができないのでアレだがスッスッと何回か下がってみる。

普通・・・普通に見える。

比較対象が自キャラしかないが少なくとも群を抜いて早いとかそういうことはなさそうだ。

そう考えバクステは「普通」と位置付けた。

 

最後に「リスクリターン効率」

これはまんま「この技割に合うか」ということだ。

すべての技には発生・判定・リーチ・威力・上中下の属性・ガード後硬直・全体硬直のどこかに弱点が設定してあり、その弱点が著しく小さいものを「強技」と呼ぶ。呼ぶのだと思う。

例えば自キャラのフェンは相手の行動をとがめるのに命がけのような技を振る必要があり、残念ながら「リスクリターンがあってないキャラ」なのだと思う。

ではリディアはどうか・・・?

フレームはいいように見える。おそらくここが自慢のキャラなのだろう。

だがしゃがみでかわせる上段攻撃が多く、下段は奈落払いのような技が気になるがちゃんとガードされたら浮き確だ。しかも別にコンボにいける下段というわけでもない。

総合すると普通・・・やや強めか?という気がする。

並外れてリスクリターンに優れてるキャラということはあるまい。

 

さて「数値」は出そろった。あとはこれらを「数式」に当てはめるだけ・・・!

 

俺の8メガの脳みそが高速回転を始める。

電波測定により番号は特定済み端末契約会社からEメールアドレスを取得DNSサーバーポートにマルウェア設置デコイデバイス捕獲MACアドレス特定IPアドレス再設定――

 

ギン!!!!答えは出た!!!!!

 

 

リ デ ィ ア は 普 通 ! ! !

 

 

おそらくは甘めに見積もっても中の上から上の下の間。

少なくとも最上位グループに食い込めるだけの強さはないだろう。

つまりリディアは「あんまり強くない」!!!!!

 

さあ俺は結論を出したぞ!

大地よ震えろ!海よ割れよ!!!天よ叫べ!!!!

人々よ俺の慧眼にひれ伏せ!!!!!!!

 

 

プロゲーマーA「リディア強い」

プロゲーマーB「リディア強い」

プロゲーマーC「リディア強い」

 

 

世の中ままならないものである。

 

(終わり)